少林寺拳法とは?

少林寺拳法とは?

第二次世界大戦後の1947年に香川県多度津町において、開祖 宗道臣が創始した人づくりのための「行」です。敗戦で混乱し、人々の心が荒れ果てている中、「真の平和の達成は、慈悲心と勇気と正義感の強い人間を一人でも多く育てる以外にない。」と確信した開祖により、修行を通して精神と肉体を鍛え、心身ともに健全でたくましい人間になることを目的としています。

日本九大武道の一つであり、現在は世界34ヶ国へ普及、登録会員数は170万人を超えており、日本社会でも多くの企業に受け入れられています。企業の多くに実業団として少林寺拳法部があり、少林寺拳法は日本社会に根強く浸透しています。

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少林寺拳法の特徴

  • 拳禅一如...拳は体、禅は心を表しています。体を鍛えることを通して心を養う修行法です。

  • 力愛不二...力と愛の調和を行動の規範とし、正しく力を使います。

  • 守主攻従...自ら攻撃せず、相手の攻撃を防いでから反撃を行います。

  • 剛柔一体...突きや蹴り、受けなどの剛法と、投げや固め、抜きなどの柔法が攻防の中で一体となります。

  • 不殺活人...人を殺傷することが目的の技術ではなく、急所を的確に攻めることで戦意を喪失させ、相手を制圧する技術です。

  • 組手主体...少林寺拳法の修練は、二人一組で行うことを原則としています。

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大会競技について「演武」と「立会評価法」

演武は、剛法と柔法の技を組み合わせて攻防を披露する、その技の精度や表現度を審査員により点数化する競技です。演武は二人で行う組演武が主体ですが、一人で行う単独演武や6〜8人の団体演武などもあります。競技はすべて白緑帯、茶帯、有段と各部門に分かれるため、大学始めの部員も経験者同様に活躍することができます。

立会評価法は、防具を着用し、実戦形式で互いに攻防を行う競技です。審判による有効、技有りの獲得数と戦術が審査されます。現在は、黒帯を修得しなければ出場することができません。